2005-10-27

ベルギーの建築事情

せっかくベルギーに来てるのでこの際いろいろとアクティブに動こうということで、

いろいろなツテを使ってベルギー在住の日本人建築家の方に会いに行きました。

その方は、高校卒業後にベルギーに留学して、その後ずっとこっちで働いているそうです。


昨日は事務所へ顔をだして、その後お話を聞きながら昼食をとりました。


そこで聞いた話によると、ベルギーでの事務所の仕事は大半はリノベーションであるとか。

やはり規制が厳しいので新築をするにはコストがかかるし、なかなか許可が下りないとか。

そんな中でもベルギーみたいな小さい国の中にいっぱい「建築家」がいるってことはやっぱり仕事があるってことですよね。



今後はさらにいろいろな事務所を紹介してもらったのでそこにも顔を出してみようと思います。
あと、すこし仕事の手伝いとかもしてみようかと・・。

せっかくの4ヶ月半なのでベルギーを普通には知れない角度で見てみたいと思います。

2005-10-25

デザインスタジオ@ブルージュ

デザインスタジオでは今都市のオープンスペースとか、そのコネクトをデザインするという課題をやっています。先週のデザインスタジオでは実際の都市に繰り出して見てみよう。
という感じで、ブルージュへと行ってきました。
ブルージュはベルギーの中でもオランダよりの北西に位置しています。ブリュッセルからだと電車で1時間ちょっとでした。

ブルージュはとてもいい街で、観光化されているものの、過剰な観光開発は行われていませんでした。クリーク(水路)が都市の中を巡っています。

そーいえば前期の間はクリーク集落をいろいろ見てまわったことを思い出します。
クリーク集落といっても福岡の柳川のちょっとはずれにあるようななんてことないものなんですが、そこにも水路が今でも残っています。

そこを調査したり、コンペの対象敷地にしてプレゼンしたりしてました。
僕が思うには、クリークが今の柳川でいまいちきれいな存在として残っていないのは、水面の高さに原因があるのではないかと。
実は昔は水系がきちんと管理されていて、道路も今より高くなくて、視線と水面の位置が微妙に近かったのでは?と、思ってます。

そう思ってブルージュのクリークを見ると、ここの水面も歩道との距離は近いんです。
というか、クリークを意識して歩道を整備すれば自然とそうなるはずなんですけど…。
そうなっていないということは…。

それにしてもブルージュはきれいでした。
そして、なんと!ブルージュパビリオンが残っていました!!
建築関係の人ならどちらかというとこっちに興味があるんじゃないかとおもいますが。
伊東豊雄設計のブルージュパビリオン。
てっきり撤去されているものと思っていましたが、ありました。
パビリオンなのでちょっと汚くなってはいましたが、この頃の伊東さんはやっぱりキテルなと感じます。(それに比べて“ぐりんぐり”は終わってる気が…)


そんなこんなのデザインスタジオです。

パリに行ったり、ブルージュに行ったりと遊んでばっかりいるように思えるかもしれませんが、これも授業です。
しっかりやってます。あしからず…。

2005-10-20

週末パリ旅行

先週、急に思い立ってパリへと週末を使って旅行することにしました。

日本からだと気軽に行けないんですが、ブリュッセルからだとなんとバスで34ユーロです。


実はブリュッセルの次の国はフランス・パリなので無理に行かなくてもと、思われますが、後期は後期で南仏を攻めたいと思っているので前期のうちに何とかパリの建築を見ておきたいと思ったんです。
パリは半年前に卒業旅行のときにも行ってるので今回が二回目でした。


パリでは主に近代建築を中心に見てまわりました。近代建築の巨匠、ル・コルビジュエさんを中心に(?)その師匠のオーギュスト・ペレとかいろいろ見てきました。

やっぱりずっと教科書で見てきた建築ばっかりだったので感激しました。

今回のAUSMIPというプログラムのメリットは多くの建築・街を見ることが出来ることだと改めて実感しました。6ヶ月という短い時間の中で得る「何か」はこういう旅行から生まれるのではないかと。

写真は、サヴォア邸(ル・コルビジュエ)⇒カルティエ財団(ジャン・ヌーベル)⇒ル・ランシー(オーギュスト・ペレ)⇒ロンシャンの教会(ル・コルビジュエ)⇒ラ・ロッシュ・ジャンヌレ邸(ル・コルビジュエ)です。

その他にもいっぱいいいものを見たんですが、今回の中心の建築たちを載せてあります。



余談としては、ロンシャンの教会に行くときにフランスの田舎を通り抜けて電車で四時間くらい走ったんですが、その時に見た田舎町がすごく良かったです。後期は研究課題としてフランスの田舎町を見てまわろうと思っているんですが、今から楽しみになって来ました。
農業大国のフランスの国土は日本の1.5倍で、人口は日本より少ない。まぁ正確な数字は分かりませんが。。なので、ゆったりと農地を作れるのかなと。自然の残し方を見ても余裕が感じられる。そして全て安全側で設計しすぎている日本と比べて、自然の木々や川・水路を非常にうまく「手を入れていない」。そんな感じを随所に見受けられました。
きっと、田舎町として成熟しているのではないかと思われます。日本の田舎町もそろそろ発展ではなくて、成熟の方向へ向かうべきなのではないかと思われました。

でも、写真はありません(^-^;;

2005-10-13

節約生活

2日ほど前からようやく自炊を開始しました。

初日は三人の中で唯一一人暮らし経験のある僕が料理を担当しました。。


福岡でもあんまり料理はしてなかったけど、

ブリュッセルには美味しくて安くて栄養のある学生食堂らしきものはないので、

自炊をしないと栄養バランスが簡単に崩れてしまいます。

なので、自炊をします。



初日のメニューは『ブロッコリーとベーコンのパスタブリュッセル風』と、『ミックスサラダ』。

安く買った調理器具たちが悲鳴を上げたんですけど、何とか調理してやりました(^-^*)

で、野菜を久しぶりに思う存分食べました。

お一人3ユーロ。


昨日は同居人のK君が担当。

フランクフルトとブロッコリー(昨日の残り…)とスクランブルエッグと、、パン。

朝ごはんみたいなメニューですが、栄養は十分。

お一人1.9ユーロ。


さてさて今日は何を食べられるのかな??



ヨーロッパでは朝からしっかりりんごやらバナナやらチーズやらを食べて健康的に暮らしてます。

きっと日本に帰る頃には体の中がきれいになってるはずです!

2005-10-11

Brusselsの交通事情②:ストライキ

ここブリュッセルには鉄道とは別に、三つの交通手段があります。

メトロ・トラム・バスです。
この三つを駆使することでブリュッセルのあらゆるところへ移動可能になります。

この三つは相互に対応していて、1.5ユーロでチケットを一枚買うと、一時間どれでも乗り放題になります。
でも、誰もチケットを確認しません。
ブリュッセルでは信頼関係で全て成り立っていて、「チケットは自分で買ってね」的な空気が流れています。

その信頼関係を破ると、すごく高い罰金を払わされるとか。
でもまだ一度も車内での検札を受けたことはありません。。。

と言っても、僕たち学生はキセルなんかしません。
だって、学生にはすばらしい割引制度があるんですもの!!

そうなんです。学生に優しいブリュッセル。。

25ユーロで一年間乗り放題になるんです!!びっくり!!!

なので、僕は来年の10月まで有効期限の一年間乗り放題チケットを持ってます。
いつでもブリュッセルなら移動できます。

が、彼らはストライキをします。

実は先週もストしてました…おかげで学校まで歩いていきます。。

何を主張しているのかフランス語なので理解できませんが、やっかいです。

今週もストするとか、しないとか…昨年は一ヶ月ストライキがあったそうで。
まったく困ったものです。
公共交通機関が動かないでも成り立つこの都市が不思議ですが…
これも日本ではお目にかかれないことなので、貴重体験と、ポジティブシンキング。



くれぐれもブリュッセルに来る際にはストにご注意ください。

2005-10-10

Brusselsの交通事情①:石畳編

石畳を歩く。

ヨーロッパの都市は石畳の道路で構成されています。

もちろん主要幹線道路はアスファルトで舗装されてますが、基本的に街中は石畳です。

その一つ一つの石が作り上げる景観はすばらしいです。
石畳を踏みしめるたびにヨーロッパにいることを実感します。



しかし、そんな石畳の道路たちも全てが良いわけではありません…


何日かブリュッセルを歩いていると、気になる点がいくつか湧いてきます。

それは必ずしも石畳を肯定できるようなものではありません。


ここブリュッセルにはフンがいっっっっっぱい落ちています。

それもそのはず、犬の散歩の様子を観察してみると、誰も手に紙袋orビニール袋を持っていません。

つまり、犬の排泄を処理する気などまるでないのです。

街自体がフンを気にしてないかのように、歩く人々は気に留めてません。

おかげで落ちてるものをみんな踏んでます。。

いいんでしょうか?

しかも彼らはそのまま家に上がりこんで、ベッドやらソファやらに倒れこみます。。。


ここまで来ると、ヨーロッパの町並みに疑問を持たざるを得ません…



でも、やっぱりきれいなんです。

きっと、日本の持つ衛生的な面と、ブリュッセルの持つ町並みの保存の方法なんかを併せ持ちながら都市を考える必要があるのではないかと考える今日この頃、ブリュッセルの交通事情①でした。

2005-10-07

宿決定@グランプラス

4ヵ月半住む部屋を決めました!

なかなか大変でしたが、最後はいい部屋を見つけられました。


ヨーロッパの集合住宅です!

ちょっと狭いんですが、そこで三人で共同生活を繰り広げたいと思います。


部屋はメゾネットの部屋で月に一人当たり130ユーロで借りられることに。

他の留学生たちからは、あまりの立地のよさと値段の安さに「クレイージー」だと褒めていただきました(^-^*)


そんな感じで住むところはひと段落。

後は掃除して、寝具を買って、台所用品かって、、、とまだまだやることはありますが、

何とか生活できそうです。

2005-10-06

宿探し@ブリュッセル

ここ何日かは宿探しがメインになってます。

学校は寮は完備しておらず日本人の留学生だからと言って宿を手配してくれたりはしません。



学校にはじめて行ったときも事務の人に「住む場所はあるの?」と聞かれたので、探してくれるのかと期待して、ないです。と、元気よく返事したのに、、
「そう。頑張ってね。ニッコリ」みたいな対応でした。

昨日もあちこち電話をかけたり、通りを歩きながら「For Rent」みたいな張り紙を探して歩き回りました。
なかなかきついです。
ブリュッセルは基本フランス語圏らしく、不動産関係はフランス語で書かれていることが多いです。


それでも何とか探しました。

学生支援センターのようなところでちょっと狭いですが、借りれそうな物件を紹介してもらいました。


なので、そろそろ住所が確定しそうです。

やっと腰を落ち着けて生活が出来ると思うとすごく嬉しいです。
ブリュッセルを楽しめそうな気がします。


では、また。

2005-10-04

合流

本日東大のベルギー組と合流しました。

久しぶりに日本人の人たちとしゃべるということで少し気が休まります。


しかし、油断は禁物でした・・・

こちらへ来て初めてスリに遭ってしまいました。



当人はすごく冷静に対応していたけど、
やはり気を引き締めて、危ないってことは再認識しておかねば…


ちょっとブルーになる出来事でした。

明日からは彼らと早速住む場所を探したいと思います。
そしていろいろ事務手続きをせねば・・



日本は安全でいい国ですね。

2005-10-03

Study trip to OOSTENDE

9月30日 オオステンドに行ってきました。

スケジュールは↓みたいな感じです。

08:45-Brussels校に集合。11:00-13:00 Fort Napoleon13:00-14:30 Lunch14:30-15:30 Provincial Museum for Modern Art15:30-16:00 Casino16:00-16:30 Royal Galleries16:30-17:00 Library Kris Lambert


この中で一番良かったのは一番最初のFort Napoleon。

遠目からみるとなんか、ただのレンガの塊にしか見えないのに、近づいてみると、入り口があって、ちゃんとしたMuseumになっているんですね。


あんまり日本と比較はしたくないんですけど、やっぱり日本にはこんな気のきいた博物館はないですね。

まず、改装の仕方が凄くいい。おそらく最近まで放置されていたものが歴史的価値のあるものだとわかり、それをMuseumにしたんだと思いますが、完全に復元してしまうのではなく、放置されていた時期も歴史の一つと捉え(本当はどうかは分かりませんが…)スプレーで落書きがされた跡を残したりしていました。

さらに、外向もそんな感じで、丘に埋まっているような佇まいなんですが、無理に掘りおこさず、造成してしまわない。

それでいて、内部の改築の仕方はうまく、ガラスによって内部と外部を上手に分けていました。
ガラスが随所で効果的に使われていて、それによってレンガの質感とか汚さとかがでてました。

是非もう一度寒くないときに行ってみたいと思わされました。

その後の建築は以下のような感じ。
Provincial Museum for Modern Art:ベルギーの現代アートを見ました。建築的に感動したようなことはなかったですが、ルーマニアの子と仲良くなりました(^-^

Casino:一瞬立ち寄っただけで、昼間なので当然人もいなくて、あまり感じがつかめなかったです。

Royal Galleries:ここも通り過ぎる程度。歩きながら、軽く説明を聞きました。そしてポルトガルの子が行方不明になりしばらくそこで待機。寒かったです…(^-^;;

Library Kris Lambert:この図書館はまぁまぁ良かったですね。先生は日本の安藤忠雄に影響を受けている。と、日本人の僕に返答を求めましたが、コンクリートの打ち放し少しなっている程度で、安藤忠雄の力強さとかではなく、きれいに作っている感じがしました。でも、先生はコンクリートをきれいに仕上げて建築にするのは日本の技術力が可能にしたとか、日本にはいい建築家(Toyo Ito,Sejima,Saitoh?,Miyake)がいるとか言ってました。

こんな感じで始めての学校は終了です。


インターナショナルクラスなので英語で会話をしてくれます。
が、やはり言いたいことをいえないのはストレスなので、もっとがんばって英語を操れるようになりたいです。