2005-11-27

ベルギーの家庭

昨日、ベルギーの家庭を経験して来ました。


訪れたのは、昨年同じプログラムAUSMIPで日本に来ていたステインの家です。

ステインとは去年日本にいるときから仲がよくて、冗談で、来年は僕がベルギーに行くから向こうで会おうね!などと話していました。(まだそのときはAUSMIPは継続しないと思っていたので…)

実際にベルギーに来て彼の家に招いてもらうとはその頃はちっとも考えてませんでした。


ステインの家はゲントというベルギー第二の都市から更に電車で20分くらい行った住宅地にありました。

彼の家は古いレンガ造りの家でしたが、隅々まで手入れをしてあり、僕たちを招くためにいろいろと準備をしてくれていました。


彼の父、母、姉。さらに、来年結婚予定のステインの彼女。そして、なぜかステインの姉の彼氏もいました。
お父さんはカーペンター(大工)で、家の中のあらゆる家具を作っていました。もちろん家も。




ステインは昨年日本に留学中に彼女をベルギーから呼んでおり、箱根のロープウェイで彼女にプロポーズをしたそうです。
実は高校生の頃から7年間ずっと付き合っているんだとか。


ワインを御馳走になったり、ベルギーの家庭料理を御馳走になったり。

すばらしい一晩でした。

2005-11-23

日本に帰りたい。

いえ、そういう意味じゃないんです。



最近きっちり自炊しています。

三日に一度当番が回ってきて、そのときの気分で作っています。


最近はめっきり寒くなってきたのでスープ類が我が家では大流行です。

コンソメ入れて、野菜をたっぷり入れて食べてます。


ご飯はもう鍋で炊くのにもすっかり慣れて失敗なんてしません。

なんか強くなってる気がします。。。



そんな我が家で料理長の称号を得て、今夜は豚の角煮を作りました。



が、問題があります。

それはヨーロッパには適度な肉が売っていないということ…。

肉だけじゃないんです、魚介類は高いし、イカは売ってないし。



料理に目覚めたとたん日本のスーパーに行きたくなりました。

あそこに行けば大体日本料理作れますから…。あと、納豆が食べたい…。


ああ、グルメシティに帰りたい。

2005-11-19

芝生のお話

11月中旬になっていよいよブリュッセルも寒くなってきました。

ここ何日かは最高気温も一桁台。最低気温はマイナスの世界です。

そして今年の冬は寒波が来るそうです…

予想では-20℃まで行くとか…ヤバイ。


そんな冬を向えようとしているブリュッセルですが、先日学校の授業でLUVENという街に行きました。

そこで見たのは、街ごとリノベーションするという保存方法でした。

街の中の古い建物を大学として再利用し、街と大学が一体となっていました。

今、某九州の大学ではキャンパスを郊外へと移転する真っ最中ですが、やはりルーヴェンのような街とうまく重なっているものを見ると、
今更ながら郊外への移転に疑問を覚えます。


が、今回はそんな大学移転についてではなく、芝生についてです。

ルーヴェンに行った際にも改めて思ったんですが、こちらでは芝生が非常に多く、きれいに生えています。ちょっとした公園でも緑が美しく、子供たちがその上でサッカーをしていたりします。


が、日本ではなかなか芝生が育ちません。
箱崎のキャンパスでは夏ごろに芝生を育てるために、しばらくの間すごく大掛かりな設備で水遣りをしていましたし(それでもあんまり生えていなかった…)、ちょっとした公園では芝生なんて生えていません。

この違いはなんなのかと。

こちらの公園などが日本に比べてせっせと手入れをされている様子もありません。

ということは、芝生の質が違うのか??それとも土が違うのか??

などといろいろ考えましたが、分かりません…。


それにしてもきれいな芝生が多いブリュッセルです。


これからの時期、寒くなる中であの緑が保たれるのかどうか。
もし今までの緑を保つようなら、是非日本もその芝生を輸入しましょう!

芝生によって作られる緑はすごくいいものですし。

2005-11-11

ベルリン:感想編

今、『プラハの春』という本を読んでいます。
もちろん日本語ですが。
話の舞台は冷戦中のチェコ・プラハ。その中で重要なかかわりをする東ドイツ(DDR)。
東側諸国と西側の違いが鮮明に描かれています。


そんな中でかなり特殊な位置づけにあるのがベルリンだったのではないかと。
一つの都市が違う国として成り立っていた。ベルリンの西ドイツ側へ行くにはスペシャルトレインで西側の都市からしかアクセスできないという状況。もちろん東からは行けませんが。

今回建築を見てまわると、そのルートはまさにかつてベルリンの壁があった場所を巡るルートになっているのです。
つまり、近・現代建築は東西ドイツが互いの力を示すかのように建てられているということなのでしょう。さらに、ベルリンの壁崩壊後、未開発の東側に手をつけたためでしょう。

ドイツは日本と共に第二次世界大戦で負けた国です。

都市景観は他のヨーロッパの都市とは違っていました。
ブリュッセルは、“ミニパリ”という感じを持っていますし、去年行ったコペンハーゲンもパリとは違うものの建物保存の方向性。。
オランダは独自の路線を行っていますが…。


それに比べるとベルリンは特殊な空気を感じました。
何か日本に近い空気です。
ドイツも日本も戦後すさまじい経済発展を遂げ、それによって都市が作り上げられたのでしょう。
ベルリンにはカイザーウィルヘルム教会という戦時中に一部破壊された建物が残っていますが、その他の建築は非常に現代的です。これはあくまでも感想ですが、ドイツも日本も敗戦の記憶を消そうとしているのかと。
ものすごく古い歴史的な建築の横に現代建築を建ててしまうとか。(たとえばケルン大聖堂とか)

まぁとにかくなんとなく都市の感じが似ているんです。

ヨーロッパは国と国が陸続きで、かなりアクセスも楽に出来ます。
しかし、面白いことに国が違うと全く雰囲気が違う。。。
さらに、こんなに違うのにEUとしてまとまっている?。
ユーロで統一通貨だし。

今回のベルリン旅行はドミニク・ペローのヴェロドームに感動し、さらにヨーロッパの都市の違いを肌で感じました。

2005-11-10

ベルリン:体験編

ベルリンは寒かった。です。

ベルリンへはブリュッセルからユーロラインというバスを使って移動しました。このバスはヨーロッパ内を安く旅行する際にはすごく便利です。安いし、簡単にチケットは取れるし。

さて、ユーロラインに揺られること10時間余り。やっとの思いで着きました。
途中、速度無制限で有名なドイツの高速道路、アウトバーンを通りました。(たぶん)アウトバーンは近年速度制限区間が多くなり、約半分が速度制限されています。さらに、速度無制限であってもトラックは80㌔で走らないといけないなど、いろいろ規則はあるようです。
が、夜中バスから見た景色は経験したことのないスピードでした。バスがあんなに早く走るとは…。更にそのバスを相対速度60㌔くらいで抜かしていく乗用車たち…。きっとあの車の中ではキンコン♪キンコン♪と、一昔前の車ならなっているでしょう。


そんな過酷なバスを降り、ベルリン中心部へ向かい、朝食をとりました。もちろんソーセージです。マスタードとパンで食べます。
回りではドイツの方々が普通に同じようなものを食べてました。きっとあれは日本でいうコンビニのおにぎりのようなものなのでしょう。


さて、ベルリンではユースホステルに泊まりましたが、ユースは普通のホテルに比べると格段に安いんです。だいたい一晩20ユーロ。3000円弱です。
が、僕たちはブリュッセルでは月130ユーロで部屋を借りているので、3日間で60ユーロはちょっとお高く感じてしまいます。まぁしょうがないので払いますが…。

ベルリン滞在中は食事はとにかくソーセージとビールとパン。あと、ケバブ。
ドイツのご飯は美味しくないと聞いていて、しかもジャガイモが嫌いなので、最悪だなぁと内心思っていたんですが、全然そんなことありませんでした。
結局ジャガイモは食べなかったし、ソーセージとビールの組み合わせが最高に美味しかったです。

二日目はヨーロッパに来てから急に聴き始めたクラッシック音楽を聴こうと、いそいそとベルリンフィルハーモニーへと向かいました。
開園の一時間半前から発売されるチケットを買うと、通常よりかなり安くチケットが手に入ります。さらに僕らは学生割引を使って、なんとたった10ユーロでチケットをゲットしました!!
しかも席はBブロックというなかなか良いところ。


ベルリンフィルは音響の授業で音の比較とかを聞かされていたのですが、やっぱり音楽は数値じゃないですね。あの場にある雰囲気と混ざり合ってこそのベルリンフィルなのだと…。と、ちょっと知ったかしてみますが。
そんなことはどうでもいいんですけど、やっぱりいいものはいいです。何も分からない僕たちですら感動できるんだからすごいです。
いつかきっとニューイヤーコンサートに行ってみたいと思いました。


食から芸術・建築などいろいろ体感したベルリン滞在でした。


ちなみにドイツの電車はチケットのチェックが厳しかったです。ブリュッセルとは大違い…。
さすがドイツはきっちりしてますなぁ~

次回はベルリン:感想編です。

2005-11-08

ベルリン:建築編

行ってきました。ベルリン。

薄暗いイメージやら、未発達な感じやらを抱きつつ初めての東側です。

旅行日程は、1日目:ベルリンにて建築を巡る その12日目:同上 その23日目:同上 その34日目:デッサウにて建築を巡るみたいな感じです。


建築を挙げると、

1日目:ドイツ連邦議会新議事堂/ライヒスターク【ノーマン・フォスター】⇒ブランデンブルク門⇒DG銀行【ゲーリー】⇒文化センター【ギュンター・ベーニッシュ】⇒ホロコーストメモリアル【ピーター・アイゼンマン】⇒ポツダム広場【いろいろ】⇒新ナショナルギャラリー【ミース】⇒オランダ大使館【OMA】
2日目:アルテス・ムゼウム【シンケル】⇒ペルガモン博物館⇒ギャラリーラファイエット【ジャンヌーベル】⇒ユダヤ博物館【リベスキンド】⇒ベルリンフィル
3日目:バウムシューレンヴェク・クレマトリウム【アクセル・シュルテス+シャルロット・フランク】⇒ヴェロドーム【ドミニク・ペロー】⇒AEGタービン工場⇒カイザー・ウィルヘルム教会⇒ホロコーストメモリアル夜景
4日目:バウハウス⇒オランダ大使館⇒ユニテダビダシオン【コルビジュエ】⇒オリンピックスタジアム

という、かなり詰まった旅行でした。


一つ一つの感想を書くことは出来ないのですが、この中で特に印象に残っているのは、ホロコーストメモリアル・新ナショナルギャラりー・ユダヤ博物館・ベルリンフィル・ヴェロドームといったところでしょうか。
ホロコーストメモリアルは最近出来た記念碑的博物館で、地下に博物館を全て埋めてしまい(といってもそんなに大きくないんですが)、地上にはコンクリートの塊でモニュメント的なランドスケープを作り上げていました。地下の博物館のプランがきれいで、かつ展示もなかなかぐっと来るものが多かったです。
新ナショナルギャラリーは、三代巨匠の一人、ミース設計のもので、圧倒的なきれいさを持っていました。ミース建築は初めてだったので、感動しました。
ユダヤ博物館は、かなり前から平面図をよんだり、写真で見たりしていたので、今回のベルリン旅行の中では一番気になっているものでした。デコン建築を実際に見るとどうなのか、いままで体験したことがなかったのですごく興味がありました。行ってみると、やはりダニエル・リベスキンドがかなり力を入れて作ったのであろうということがわかりました。さらに、自分の卒業設計はこれを目指していたのかと実感しました。イメージしていた空間が似ていました。
ベルリンフィルは物凄くよかったです。というのも、実はちゃんとオーケストラを聴いてきたんです。これはまた別件で書きます!!
ヴェロドームもすごく良かったです。あんまり大きい建築に興味はないかと自分では思っていたんですが、このスタジアムをみて建築家のすごさが分かりました。ボリュームの操作によって今までにない、スタジアムと緑との距離感を作っています。言葉でなかなかあの感動を伝えきれないのですが…。写真を見てください。あとは、帰ったら熱く語ります。

今回の建築MVP(MVA?)はヴェロドームです。ミースも良かったけど…。

こんな感じでいっぱい建築を見てきました。


ベルリン:体験編で他のベルリンの印象など報告したいと思います!

2005-11-03

今夜から

5日間ベルリンへ行ってきます。


今回は夜行バスで、8時間くらいかけて。

ベルリンはブリュッセルやパリと違った雰囲気だろうと、今から楽しみです。

いっぱい建築を見てきます。


では。

2005-11-02

Study Visit@LIEGE

今日はまたブリュッセルを出ました。
今回の授業はリエージュです。
リエージュはブリュッセルとパリ、ケルンの丁度中央にある交通の要となる都市です。

本日はまず、橋を多く手がけている組織設計を訪問しました。そこは、フランスのアビニョンの近くに最近かなり大きな橋をかけたらしく、そのレクチャーを受けました。
彼らが言いたかったことは、きっと、建築家のデッサンよりも、我々の計算や施行方法によって橋は出来たのだと。。。その通りです。

そこではレクチャーを受けただけで終了です。

次に、現在建設中のリエージュ駅に行きました。ここでも、設計事務所の方にレクチャーを受け、その後実際に現場を見てまわりました。

みんなヘルメットをかぶっただけでおおはしゃぎしてました。
…。


この駅は、カラトラバの設計のものらしく、大空間の駅が出来上がっていました。
日本の常識は駅に関しては全く通用しません。
卒業設計レベルの駅ですら日本では大空間をつぶしてしまう方向で設計します。
きっと大空間に対する何かしらの抵抗とか、要らないものを作ってはいけないというような強迫観念があるのでしょう。

が、同居人のK君の言葉を借りると、「大きいことはそれだけで意味がある」とか。


確かに大空間の駅はすごくいいです。今日見たのがいいかと言われるとそうでもないですが…。


もっといい駅が日本にもたくさん出来るといいのになぁと思います。
そんな感じで今日のリエージュは二つで終了でした。いまいち…。

2005-11-01

芸術の秋-ブリュッセル

そろそろ寒くなってきた今日この頃ですが、
こちらは最近イイ天気が続いています。

最近はブリュッセル市内で芸術を堪能しています。
音楽の秋です。
まず、先週の土曜日に楽器博物館というところに行って、コンチェルトを聴いてきました。
ピアノとバイオリンのコンテンポラリーミュージックでした。
なかなか現代音楽は難しかったです。
が、それなりに楽しめました。
しかも、学生さんは3.5ユーロで聞けるんです。



そして、昨日は先日しりあった建築家の人に連れられて、コンサートに行ってきました。
このコンサートは日本国際なんとか?が主催するもので、僕らはタダで聞くことが出来ました。
タダとはいっても、すごく立派な方がいらっしゃってて、きっと日本でこのコンサートを聞いたら1万こえるんだろうな~などといらぬことを考えていました。

内容はピアノとフルートのフルコンサートでした。そのなかに「春の海」とか何曲か日本の曲も演奏していました。
クラッシクは日本ではまったく聞いてなかったのに、こっちに来てから早くも二回も本物を聞いてしまいました。
しかも演奏会後にピアノを弾いていた方たちとお茶をしまして、そのときにいた音楽家の方たちから次のお誘いなども受けました。
社交辞令で終わらせずに、聞きに行ってこようと思います!!


そんな芸術の秋です。