2006-01-27

課題終わりました。

留学の目的である1校目の課題がようやく先日終わりました。

この課題は10月から始まったデザインスタジオのものなんですが、最初にグループワークをし、そのご個人課題をするというものでした。
ということで、先日その個人課題が終わったわけですが、この課題に対して自分なりに目的を持って取り組んでいました。
まず、一つはヨーロッパでしか出来ないことをしようということ。それは敷地の選定とかそういうところから、出来るだけヨーロッパではノーマルな場所を選ぼうと考えてました。ブリュッセルで特異な場所というのは日本では当たり前のような場所だったりするので、むしろブリュッセルの中では当たり前となっている場所を選んでやってみようと。
結果的に、ノーマルとはいえないけれども、十分にブリュッセルのコンテクストを読める敷地を選定し、課題を進めることが出来ました。

そして、もう一つ考えていたことは、『中庭』を取り扱いたいということ。知識としては知っていましたが、実際に街区を取り囲み中に共有のスペースを持っている集合住宅に住んでみると、非常にあいまいな所有や境界にたいして興味がわいてきました。
住んでいる近くには、面白い中庭がいくつかあり、それはヨーロッパ(ブリュッセル)では当たり前のようなスペースとなっている。ただ、どこの中庭も余り積極的な使われ方をしていません。共有すると占有意識がなくなり、その中庭自体はどうでもよくなるのでしょうか…?
とにかく、そこをいかに新しく作ることが出来るのかと。

デザインスタジオの課題は『都市のシークエンスとパブリックスペース』ということでかなり大きな視点から設計を始めることになったんですが、最終的にはスタジオ内でも最小の部類におさまりました。といっても僕の案が小さいのではなく、他の人たちのが大きすぎるんですけど。
プログラムは集住。そこにSOHOとかSHOPをいれてハウジングコンプレックスを作るというありがちなものです。
選定した敷地はGALLERY(商店街?)が続いているところへ、新たな方向へ人々を向わせるという案を入れ込んだもの。そしてその行き着く先には教会のAXISがある。なかなかベタな設定でしたが、非常にいい敷地だったと思います。

こんな敷地で、なんとか集住を完成させ、発表してきました。
出来としてはまだまだ詰めが足りない分、矛盾している箇所がいくつもあると自分では思っているのですが、教授にはよくやったと、いい評価をいただきました。
これを元に帰国までもう少し時間があるようなので、手直しを加えつつ満足行く案に仕上げて行きたいと思っています。

とりあえず、1st semesterが終わりました。



次は二週間後にパリに移動します。

2006-01-17

SEJOUR TEMPORAIRE

お久しぶりです。


どこかに行っていたわけではありませんが、課題の提出が迫ってきているため更新できませんでした。


さて、今日はイミグラントオフィスに行って来ました。
先日12月末に手紙が来まして、滞在許可証が出るから来なさいと。
そういうことです。

本当は先週できる予定だったのですが、学校の在学証明書が持っていたものではダメだということで、再発行してもらい、本日もう一度行って来ました。

窓口は、外国人を扱う職場にもかかわらず、英語をしゃべらない人が並んでいます。
ここで問題なのは、彼らがしゃべれないのではなく、しゃべらないのです。
ブリュッセルの街では、お店の人はこちらがフランス語をしゃべれないと分かると、英語で話そうとしてくれます。
が、役所は全然です。サービス精神がまったくありません。

留学準備をしていた頃を思い出します。
日本で留学のために各種書類を集めていたときも、お役所にはうんざりしました。なんでまったく気を遣うということをしないのでしょう?わざわざ福岡から東京まで出向いているのに、にこりともせずに「今日は終わったから明日来てください。」と。
せめて「ごめんね」の一言くらいないのでしょうか…。まったく。

と、日本での対応を思い出しながら、ベルギーでも役所の人は一緒なんだなと思いました。
きっと、毎日の仕事がルーティーンワークになっていて、捌けば終わりという気持ちしかないんでしょうね。
ああいうところで働く人にこそ一度留学して、めんどくさい手続きをしてもらいたいものです…。


と、愚痴をいいつつ滞在許可証がもらえたので良しとします。

ただ、よくよく見てみると…『SEJOUR TEMPORAIRE』=仮滞在許可証。。。
しかも『31 Octo 06』。

そんなにいません。

つまり、今まで手元にあったのは(仮)仮滞在許可証だったんですね。
で、今日もらったのが仮滞在許可証だと。しかも十月末まで滞在していいと。
ベルギーの適当さ加減にはびっくりします。



まぁこれで心置きなくヨーロッパに滞在できます。よかったよかった。

2006-01-07

2005-2006Happy New Year Visit

フランス・ベルギー・オランダ・ドイツ

年末年始に行ってきた国々です。


まず、クリスマスを過ごしにパリへ。
ヨーロッパのクリスマスは厳かに、粛々と過ぎていくと聞いていたのですが、やはりパリくらいの大都市だと違いました。
エッフェル塔はちかちか光ってるし、シャンゼリゼは人で溢れているし。

クリスマスが商業化されているのは日本だけじゃないですね…。

その後、ブリュッセルへ帰り、クリスマスの余韻を味わいます。
そして年末旅行へと続きます。

26日ロッテルダム
オランダといえば現代建築がたくさんありますが、ここロッテルダムも然り。ここではOMAのクンストハルやカフェデユニを見ました。
そして、驚いたことに26日のロッテルダムはほとんど店が開いてませんでした。クリスマス翌日休暇といったところでしょうか。

27日ユトレヒト
さて、建築テーマパーク・ユトレヒト大学。ここには昨年来たときにも立ち寄ったのですが、今回はユトレヒトの街並みも堪能しました。
小さいながらも非常にいい街で、中心部は古い町並みを残しつつ、リノベーションによってさまざまなショップがそこに入っていました。
ここに住むのも悪くないなと、ふと思いました。

28日アムステルダム
オランダの首都アムステルダムはやはり現代建築がたくさんあります。
一回や二回訪れただけでは見切れません。
それにしてもアムステルダムは物価が高かったです。むむむ。

29日デュッセルドルフ
この日はオランダからドイツ西部へ大移動です。
ICEというちょっと贅沢な電車に乗って見ました。なにやら全て電子化されていてドイツの意地?を垣間見させていただきました。
デュッセルドルフにお昼過ぎに到着したので、高校生のときから見てみたかったネアンデルタール美術館へ。
雪が降っていて、その中に非常にきれいな佇まいでガラス建築がありました。
そんな印象です。ここはその名の通りネアンデルタール人発祥?の地らしく、それにまつわる美術館(博物館)でした。

30日デュッセルドルフ
この日、実は今回の旅行で一番楽しみにしていたノイスの美術館へ行くことに。
この美術館は広大な敷地の中に、ギャラリーが点在しているという珍しい美術館です。
デンマークにはルイジアナ美術館という似た形式の美術館があります。コペンハーゲンへ行った際にルイジアナ美術館が非常に面白かったため、留学前からこのドイツの美術館も楽しみにしていました。
実際に行ってみると、さすがに広く、あたり一面雪景色でした。
言葉ではうまく言い表せない、じわりと響いてくるよさがありました。
是非今度は夏に行ってみたいです。

31日ブリュッセル
年末はブリュッセルへ帰ってきました。多少旅慣れてきたところで、電車のチケットを賢く買い、ブリュッセルへ。
年越しはMyルームで、マッタリしているうちに花火が上がり始めました。
どうやらヨーロッパは新年は大騒ぎみたいです。各地の様子をテレビで見ましたが、どこも、センスのない花火が上がっていました…。

そんな感じで年越しです。


1月2・3日ブルージュ・ゲント・アントワープ
お正月気分でゆっくりしようとも思ったんですが、せっかくの休みなんでベルギー国内を安く旅行することにしまいました。
学校の授業でもいろいろな土地を回りましたが、それだけではカバー出来ていない都市があるのでそこへ向います。
ブルージュはやはり何度訪れてもいいところです。
ゲントは住むのに丁度よさそうな都市です。
アントワープはフランダースで日本では有名ですが、オランダよりの街なので、人が大きいです。
ベルギーの地方都市はやはりなかなかいいです!
どこもその都市の顔を持っています。そして非常にきれいです。
もっと行っていない街へ出かけてみたくなりました。


こんな感じで冬休みを過ごしましたが、そろそろ課題をやります。というか、やってます…。

なにやら課題提出が意外と近くて焦っています。

またしばらくは忙しい日々を送ります…。

2006-01-05

賀正

新年明けましておめでとうございます。

さて、新年みなさまいかがお過ごしでしょうか。

僕はクリスマスから年末年始にかけて旅行をしていました。

フランス・オランダ・ドイツ・ベルギーの各都市を周り、イベント盛りだくさんの年末年始でした。その報告はまた後にするとして。


今年の抱負を考えなければなりません。

昨年は年明け早々に建築学科の学生にとっては最重要課題である卒業設計に取り掛かり、2月まで没頭していました。
なかなか大変で、卒業設計が終わった頃には人間不信・疑心暗鬼に陥りそうになったりもしました。

それでも、いろんな方からの協力を得て、卒業旅行にヨーロッパへ行きました。

あの時、あのタイミングでいろいろな建築・街を見れたことは凄くよかったと思います。その情熱を維持しつつ今に至っている気がします。

と、言うことで、今年の抱負は、

【フランスを学ぶ】

にしたいと思います。
ブリュッセルに来て、フランス語の面白さに出会い、語学をもう一度やるなら今しかないと思い、かつ、フランスに今後生活の拠点を構えたいという希望をもちつつ頑張ります。

では、皆様今年もどうぞよろしくお願いします。