留学の目的である1校目の課題がようやく先日終わりました。
この課題は10月から始まったデザインスタジオのものなんですが、最初にグループワークをし、そのご個人課題をするというものでした。
ということで、先日その個人課題が終わったわけですが、この課題に対して自分なりに目的を持って取り組んでいました。
まず、一つはヨーロッパでしか出来ないことをしようということ。それは敷地の選定とかそういうところから、出来るだけヨーロッパではノーマルな場所を選ぼうと考えてました。ブリュッセルで特異な場所というのは日本では当たり前のような場所だったりするので、むしろブリュッセルの中では当たり前となっている場所を選んでやってみようと。
結果的に、ノーマルとはいえないけれども、十分にブリュッセルのコンテクストを読める敷地を選定し、課題を進めることが出来ました。
そして、もう一つ考えていたことは、『中庭』を取り扱いたいということ。知識としては知っていましたが、実際に街区を取り囲み中に共有のスペースを持っている集合住宅に住んでみると、非常にあいまいな所有や境界にたいして興味がわいてきました。
住んでいる近くには、面白い中庭がいくつかあり、それはヨーロッパ(ブリュッセル)では当たり前のようなスペースとなっている。ただ、どこの中庭も余り積極的な使われ方をしていません。共有すると占有意識がなくなり、その中庭自体はどうでもよくなるのでしょうか…?
とにかく、そこをいかに新しく作ることが出来るのかと。
デザインスタジオの課題は『都市のシークエンスとパブリックスペース』ということでかなり大きな視点から設計を始めることになったんですが、最終的にはスタジオ内でも最小の部類におさまりました。といっても僕の案が小さいのではなく、他の人たちのが大きすぎるんですけど。
プログラムは集住。そこにSOHOとかSHOPをいれてハウジングコンプレックスを作るというありがちなものです。
選定した敷地はGALLERY(商店街?)が続いているところへ、新たな方向へ人々を向わせるという案を入れ込んだもの。そしてその行き着く先には教会のAXISがある。なかなかベタな設定でしたが、非常にいい敷地だったと思います。
こんな敷地で、なんとか集住を完成させ、発表してきました。
出来としてはまだまだ詰めが足りない分、矛盾している箇所がいくつもあると自分では思っているのですが、教授にはよくやったと、いい評価をいただきました。
これを元に帰国までもう少し時間があるようなので、手直しを加えつつ満足行く案に仕上げて行きたいと思っています。
とりあえず、1st semesterが終わりました。
次は二週間後にパリに移動します。
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